どんぐり学舎

かてごりー:子どもとのくらしの中で

才能を伸ばすとは ~習い事について

今朝の朝日新聞から

自然育児派のお母さんに人気の子育て情報誌クーヨン編集長吉原美穂さんの寄稿

引用します

 

学びを語る    

一つの「才能」伸ばすよりバランス考えて 「習い事」

 間もなく始まるソチ冬季五輪。今回はとりわけ10代の選手が注目されていると聞くが、こうなると子育て世代は心穏やかではいられない。テレビで若いアスリートたちの活躍を見ながら、我が子の姿をチラリ。「うちの子も、もしや才能があるのでは」「小さい頃から何か始めるべきなの?」「才能を見つけ、開花させてあげたい」。そんな親心から、とにかくいろいろやらせてみようと、幼児の頃から今日は水泳、明日は英会話と習い事の掛け持ちに忙しい親子も珍しくないが、少々早すぎないかと心配になる。「2歳の娘に何を習わせようかと考えています」。そんなお便りが編集部に届くこともある。

 「子どもの才能」をじっくり考えてみたくて「クーヨン」で特集を組んだところ、幼稚園教諭や脳科学者など、子どもの育ちをよく知る専門家の方々がほぼ同じ事を言っていたのが印象的だった。「『才能』は放っておいても伸びるもの。大人が伸ばしてあげられるものではないのだ」と。

 ただ、「その子らしさ」を表現できるようになるには、土台となる体づくりが大切。体の成長に合わない習い事をさせてしまうと、意味がないばかりか、余計な「おせっかい」に終わる場合もあるという。

 何か一つのことを伸ばすより、人として大切な何かが欠けないようバランスよく補う。それがひいては「才能」を伸ばすことにもつながるのだとか。子育て中の皆さん、育児は慌てず、ゆっくりでも大丈夫です。

 

クーヨンが取材に行く「幼稚園教諭」や「脳科学者」ですから、

実際に特集記事は読んでいませんが

おそらく根本的にそれっぽい(笑)系統の先生方だとは思うのですが、

それでも、示し合わせたわけでもなかろうに少なくとも専門家の方の多くが

わたしの知る限りでも同じようなことを言っているし、むしろ警鐘を鳴らしているのです

習い事が多すぎる

そして、その弊害が明らかに出ているのです

 

「才能」を伸ばすために始めたのでしょうか

将来困らないためにやらせているのでしょうか

子どもがやりたいと言うからエントリーしたのでしょうか

学校から帰って、「今日はなんにもなーい」と羽を伸ばしている日が

限られている子が多すぎます

 

勘違いしていませんか?

メディアに出てくる一流選手や、成功した方々が、

「3歳から始めました」「赤ちゃんの頃からボールを蹴ってました」「4歳で大会に出ました」…

と話していたから、「早いほうがいいのだ」と勘違いしていませんか?

一部の成功者の例は本当にごく一部に過ぎません

むしろ、サッカーの本田選手のように小学校の文集に書いたことを実現させているような例は

すごく夢があって力強くて素晴らしい成功例ですが

早くから始めて文集に書けば全員が本田選手のようになれるわけではないのです

 

上の寄稿にあるように

土台となる体作り、心作り、地頭作り、ということを

もっと意識してみませんか

 

たとえば知り合いのピアノ教師が話していました

3歳からピアノを習い始めても

1年生までの3年間で習得することは

1年生から始めた子が数ヶ月で習得してしまうくらいの内容で

待ちに待って高学年からピアノを習い始めた子でも

情熱があれば1年で

1年生から始めた子を追い抜いてしまう、と

 

たとえば知り合いの英語講師が話していました

英会話教室は遊び場や

異言語体験の場としては有効だけれど

使える会話力を育てるためには

なにも幼児から始めた子が最後まで優秀で習得が早いとは限らない

実際、

わたしの友人で英語が大の苦手だった人が

仕事で海外に1年行くことになり

ぺらぺらになって帰国した、という例もあります

それに最近帰国した人の話では

英語力が堪能でも、自国についての知識と教養がなければ

外国人と真の交流はできない、と

英語力ばかりが重視されることに嘆いていました

そしてわたしの教室にも

幼児教室で英語を習っていた子や

幼稚園から計算問題や漢字などを習っていた子がいましたが

どの子も、のびのびとした思考力や素直に人の話を聞くという基本的な姿勢に欠け、

そしてなにより、その習ってきたはずの内容を生かしているかというと

疑問ばかりでした

 

中にはいるのでしょう

どんなスケジュールも生き生きとこなし、毎日管理されてもへっちゃらで

そんな中でのびのびと自ら才能を伸ばすスーパーキッズが

 

いつも、何を書いていても思いますが、

とにかくそういう「特殊な例」の子のことは引き合いには出せません

だって、

滅多にいないんですから

 

我が子がその特殊な例かもしれない

選ばれし、才能溢れる存在なのかもしれない

だから色々なことに挑戦させて、試したい

だから、色々なことを専門的に早くからトレーニングさせたい

そういう強い意志がおありなら、

どうぞ自信を持って、そして、絶対にお子さんの心と体を潰さないよう

親御さんも勉強して、一緒に努力して、

そして他のどのきょうだいの心も体も尊重して、

大切にお育てになってください

それこそスーパーペアレンツならそれもできるかも!

 

早くから始めると、幼ければ幼いほど

なんとなくかっこよく、かわいく見えます

スポーツの型もしかり、英語の発音や、ピアノも

こんなに小さいのにすごいね!って拍手したくなっちゃうかもしれません

ほめられると、子どもも嬉しいのでがんばるかもしれません

そこで

非凡な子ならぐいぐい伸びていくのかもしれません

でも、大人が思っているより子どもはそこでかなりの努力を要します

本当は自由にしたいのに

という気持ちを我慢していることさえ忘れるほどに

それは、小学校に入って、または、中学生になって

表に出てくる症状でわかります

その時気づいても遅いのです

 

どれだけ自由に遊んだか、

どれだけ自由に考えたか、

どれだけ自由に……

 

大人に決められたことではなく、自分で考えて動き、遊び、描いて…

そんな時間は多ければ多いほどいいのです

習い事の時間の他はそうさせています

と言っても、

園や学校で集団生活の中で自由は限られている子どもたち

本当に自由にできるのは家庭と、自由遊びの中だけなのです

大人が思うより、そういう時間はもっともっと多く必要です

 

なかなか、納得していただくのは難しいかもしれませんし、

いったいなんのことを言っているのか?と疑われても仕方ありません

みんな、「よかれ」と思っていらっしゃるに違いないのですから

 

これから、もっと多くの事例を出してお話させてください

9学年見ているからわかること…

20年見てきて思うこと…

ひとりでも、大人に潰されていく子どもを減らすために

わたしは、書きます