どんぐり学舎

かてごりー:小中学生のこと

自然なお産、自然な学習

ふるさとで、昔ながらのお産をさせてくれる助産院に巡り会えて、

あまりの快さに何度でもお産をしたいと言っていた友人がいました

 

昔ながらの、妊婦さん主体のお産

自然な姿勢、自然な妊娠生活、あくまでも自然が一番

そしてお産の時は全く辛くない、痛くない、むしろ快楽に近い、

その産院に通う妊産婦さんは口を揃えてまたお産がしたい、と言うそうです

 

友人から聞いた範囲で、

具体的にどんなお産かと細かいことをここで書きたいのですが…

 

では逆に、なぜそんな快適なお産をさせてくれる産院がない(少ない)のかと

考えてみると

現在の産院のほとんどがいわゆる「分娩台」を使っていて

産婦の姿勢は仰向けです

お産を経験した方や、子宮癌検診の経験がある方はご存じかもしれませんが

どちらかというと上半身が低くなっていて、

医師にとっては自分の姿勢は変えずに子宮口が扱いやすくなっている状態です

これは、よく知られているとおり産婦や胎児のためではなく

お産の介助者や産科医の利便性のために使われいているもので

起源はヨーロッパであり、西洋医学であり…

(古いですがフランス国王ルイ14世の性癖のためだったとかいう説もあり…)

よく効く薬に副作用があるように、

医師の利便性のためとはいえこの分娩台のお産スタイルで

お産の効率はよくなり、安全性は高まった部分もあるでしょう、

でも

「自然なお産」をした前述の友人や、アンチ分娩台の産科医の主張によれば

仰向けで出産する哺乳類はいなくて、

ただ産婦が下を向いて子宮口を下げる姿勢で赤ちゃんは自らの重みで下がってきて、

…それは…四つ足の哺乳類のお産シーンを思い浮かべるとわかるように…

ごくごく自然に生まれ落ちてくる、というのです

仰向けで上半身が下がっていると赤ちゃんの重力は生かされませんし、

本来かからない逆の向きで最後に重力がかかるため

多くの産婦は皮膚を裂傷し、その痛みが苦痛を伴うお産の要因の1つのようです

便利な分娩台の副作用は、

下向きのお産ではあり得ない痛みと、

何度乗ってもぬぐえない、慣れることができない、あの屈辱的な姿勢…

でしょうか…

もう私たちは、こんな風に世の中では「主流」となっている流れに乗っかって生きていて、

ちょっと立ち止まって「待てよ…」と考える隙さえ与えられないのです

お産には命が関わっていますし、自分の信じる介助者に手伝ってもらうのが一番ですから

どちらが正解だとかどちらは間違っているというのはないのですが

でもわたしは友人の話を聞いた時

私たちはなんて不自然な主流に流されているのだろう、と

何とも言えないもどかしさを感じ、

そして自然な流れに乗ることができ、幸せなお産を何度も経験している彼女を

心からうらやましく思い、祝福したのです

 

そこでなぜかわたしの回路は受験生とつながったのです

 

受験も同じだと思うのです

1年近くもの妊娠生活を経てお産を迎える妊婦さん

と、受験生

同じです

 

でも、あくまでも子どもが主人公

ごくごく自然体で受験に臨ませましょう、という環境は

一般的な産婦人科がそうであるように

やはりとてもありえない現状です

 

変な圧力をかけるから傷つき、つらくなる

本当はもっと楽しくてやりがいのある難関です

高校が関門を設ける以上、受験を突破するしかないですし、

中学生は初めて、自分の力を試されることになります

自分の力を試す、最初の大きなチャンスです

3年後に必ず通らなければならない関門が見えているのだから、

後悔しないようにきちんと準備をしながら生活していけばいいのです

 

でも実は人生の一大事ではない

どんな結果が出るかは一大事ではないんです

それは命がかかっているお産とは違います

それほど大それたことではないということです

 

いま、続々と高校入試の結果を耳にするような時期にさしかかっています

群馬県は公立高校の後期選抜試験を残すのみとなりました

私立入試や、公立前期選抜で無事第一志望に合格した受験生と親御さんは

安堵感に包まれていることでしょう

本当によかった!

合格を勝ち取ったことは紛れもない成功の1つです

 

でも、水を差すつもりはありませんが

ご存じの通り、人生はそこで結果オーライでは全然ないことを

親御さんは少なくともご存じのはずです

たった15歳で人生の全てを手に入れる訳はないし、

今後の人生の成功切符を手に入れた訳でもないし、

これから全てのことに困難がないと保障されたわけでもありません

 

むしろ、わたしたちは知っています

これからの方が受験勉強なんかよりずっと大変な難関や

絶望的に心や体が傷つく事柄や、

乗り越えるべきたくさんの困難が待ち受けているということを

 

だから、中学生は受験を利用して強くなる必要があるのです

そうやって、大人になるきっかけを得るのです

 

でもわたしたち大人はもう、必要以上に彼らを苦しめてはいけないのです

彼ら自身が成長しようと、自ら伸びようとしているのを、妨害してはいけないのです

 

この時期、塾では春期講習生獲得に向けて広告を打ち出しています

春期講習は格安にして、新規塾生を獲得する戦略が主流です

わたしには無関係ですが新聞折り込みの広告には一応目を通します

○○高校○人合格! ○○中学○人合格!と

塾選びに迷っている親子のために実績を公表しています(まあ、正確な数字かどうかは…)

以前も書きましたが、大きな塾に勤めていたのでついつい広告費や春期生獲得のノルマのことを

思い出してしまいます

商売としての塾がある以上、お金を稼がなきゃならないのは当然で、

それは経営的戦略があるのですから仕方のないことです

それが悪いと言っているのではありません

でも、利用者側からよく見てほしいことがあります

 

生徒を集めてお金もうけをしなきゃならない塾に投資して期待するなら

そこの先生ととことん話して我が子を主人公に受験生生活を考えてくれるか議論した方がいいです

あくまでも、我が子が主人公です

大枚払うのですから、覚悟が必要です

正面きって議論しても、営業トークは完璧ですから、本当のところはわかりづらいかもしれません

「やる気にさせます!」「成績を上げます!」と熱く語られることでしょう

そんなことなら広告にも書いてあるので知っています、と切り返せたら素晴らしい(笑)

要は、「どうやって?」「どんな方法で?」「こんなにやる気のないうちの子をどうやって?」(笑)

方法論が知りたいです

わたしも知りたいので教えてもらえた方はそっと連絡してください(笑)

そこは企業秘密でしょうか

でも、方法論も知らずに私なら大金は払えません

やる気にさせてもらえるかどうかわからないのに投資できません

でも…しちゃうんですね、多くの方が…

投資したら監視しなくちゃいけません

放り込んだら自動的に成績が上がるわけはありません

なんらかの刺激を受けて最初はなんかしらの変化が起こるかもしれません

でも

その先の人生にも生かされるノウハウを

勉強を通じて得ているかどうか、そこが肝心です

我が子が主人公で、我が子のために真剣に考えてくれているかどうかが、肝心です

 

小学生や未就学の子を持つ人は

中学生になってから自分の道をみつけていくたくましい我が子をイメージして、

けっしてつまらないトレーニングや、間違った学習法や、安易な装置を与えて安心していてはダメです

安易な方法や、便利なものには副作用があることをお忘れなく

決して不自然な主流に知らないうちに流されませんように

 

子どもたちには自然に伸びる力があります

妨害さえしなければ

 

そうして伸びていった子どもたちは

勉強を楽しむことができます

テストに、スポーツの試合のように立ち向かうことができます

もっと強くなりたい、もっとうまくなりたい、とスポーツならするように、

自分から対策をたてるようになります

そして受験を乗り越えた後も燃え尽きず

次の試合まで自由に自分からトレーニングできる体質に

 

受験勉強が大変なのは

がんじがらめの(人から与えられる)課題と、親御さんの出費と、送迎などの時間、

束縛です

全て排除して、もっと自然に、楽に乗り越えませんか

 

つらくも、痛くもない、むしろ快い、お産みたいに

分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい 分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい
大野 明子

メディカ出版 1999-07-01



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