どんぐり学舎

かてごりー:子どもとのくらしの中で

ゲームを買い与えるなら覚悟を

先週、我が子の小学校からのお便りに

「携帯型ゲーム機をどこにでも持っていくのは控えましょう」

という記述を発見(校長先生が書いている書面です)

その前の週くらいに保健だよりで

「ゲームのやりすぎは目を悪くするので時間を決めて短く」

という記述を発見

ほほーう

と思っていたら

数日前、次女が上毛カルタ大会(群馬県の風習です)の練習に

近所の公民館へ行って帰ってきて不機嫌な顔

「ゲームを持ってきた子がいて、みんながそれを見ていて、終わってから遊べなかった」

(練習のあと、ちょっと遊べるのが楽しみな次女)

そういえば先日の地区運動会でも、

春の球技大会でも、

子供が集まる行事には誰かが携帯型ゲーム機を持ってきてそれに群がる子どもたちの図

というのは今や珍しい光景ではありません

我が家には携帯型にしろ据え付け型にしろゲーム機は存在しませんし

我が家に遊びに来るお友達がゲーム機を持ってくることもほとんどありません

でも

生徒たち(特に男子)はいつもゲームの話をしていて、

我が子の友達の親同士の立ち話ではゲームのやり過ぎを嘆く話もよく聞きます

あまりにもひどいのでゲーム機を壊してしまったとか、隠してしまったとか

そんな話もしょっちゅう聞きます

 

なぜ、そうなることをわかっていて買い与えてしまうのか…

守らせようと最初決めていた約束を、簡単に破棄してしまうのか…

 

テレビCMでは家族全員で和気藹々とゲームで遊んでいたり

友達同士盛り上がっていたりする場面が映され

いかにもコミュニケーションツールとしていいもののような感覚に陥りますが

結局のところ、人のつくったプログラムにただのっかって遊ぶだけのゲームは…

少しの間なら楽しめるかもしれませんし

大人の娯楽として活用するならそれもありかもしれません

脳トレのためにゲーム機を活用する学校もあるとか

通信教材では漢字を覚えたり計算を楽しくさせるために

ゲーム機のようなものを付録につけていたりとか

 

結局のところ、プログラムした人の才能はすごいけれど、

使うだけの私たちの能力にはなんの成長もないわけで

むしろ、退化していく能力があることに気づいていただきたいのです

 

子どもはとにかく、自分の頭で考え、自分の心で感じ、体を動かしてなんぼです

その動きが大きく激しく活き活きと伸びる時代に、目の前にゲーム機を置いてしまったら

全てを放棄して没頭してしまうでしょう

ゲームはどんどん進化していて、夢中になるように作られているのですから当たり前です

将来はゲームを作る人になりたい、という生徒もかつていました

その夢は夢で素晴らしい

テレビで、とあるクリエイターが

「子供の頃から朝から晩までゲームをしていた」などと話していましたが

そんな生活をしていてもテレビで取り上げられるほどの成功を収めたその人は

「天才」であって

そんな生活をしていたほとんどの「凡人」は才能を伸ばすことも人との交流を豊かに深めることもなく

途中、何か他のことに出会わない限りは、生き甲斐もなく、埋もれてしまったことでしょう

 

我が子はゲームクリエイターになるかもしれない、

そのために朝から晩まで際限なくゲームをやらせよう

という覚悟がある方はともかく(ゲームをいっぱいすればクリエイターになれるのか?知りませんが)

そうでない場合にはゲームを制限すべきです

どんぐり倶楽部では学年別ゲーム限界時間というのを明記しています

どんぐり学舎ではここまではっきりとお伝えしてきませんでしたが、

ゲームを続けている限り思考力を伸ばすことは困難です、と時々お伝えしています

 

昨日も、とある親御さんと話していて、子どもが、ゲームをする時間を守れないと嘆いていたのですが

なぜ断固として守らせることができないのか、不思議なのです

買い与えるなら限界時間を必ず決めて、守らせてほしいのです

そして、親子で約束したならどんな約束も断固として守らせます

まだ小さな子どもに約束を守らせられないなんて、

大きくなったらどうするのでしょう

 

周囲との関係でお悩みでしょうか

ゲームを持っていないと友達ができないからとか

一緒に遊んでもらえないとか

ゲームがないと一緒に遊べないような友達ならいらないんじゃない?

なんて、過激すぎますか?

でも

我が子の周囲を見ても、

生徒たちに聞いてみても、

結局そんな関係は薄っぺら、と子どもたちも気づいていますよ

子どもたちはゲームを買ってほしくてそう言うだけです

友達と遊びたいから欲しいのではなく、

ゲーム機を持ちたいだけなのです

携帯電話も同じです

子どものおもちゃです

それは欲しいでしょう

たくさんの機能があって、キラキラ輝いていて、ハイテクな遊びが次々に展開される

魔法のおもちゃです

わたしだって今の子だったらあの手この手で親を説得して

「みんな持ってる」とか言って

「みんなって誰!言ってごらん!」とか逆襲されたりしながら(笑)

なんとか一度は所有してみたいと願ったことでしょう

でも絶対に買ってもらえなかっただろうな…と親の顔を思い浮かべてまた感謝

ファミコン世代ですが、そういうものがなかったおかげで

本を読み、外で遊び、自分で遊びを創造して育ちました

絵を描き、字を書き、図を描き、物語を作り、ピアノを弾き、歌い…

山へ、川へ、海へ…

演劇、音楽、手作りのお祭り、手作りのキャンプ

時代が違うとはいえ、やっぱり子どもが本当に楽しめるのは、自然と伸びるのは、

そこなんじゃないかと

わたしは信じて子育てをしているのです

そしてこういう価値観を持った仲間と、本当に心安らぐ関係を築き、

子どもたちを一緒に安心して遊ばせているのです

 

うちはゲーム漬けでもいい。

思考力はゲームで育てます。

という方に最後にもう一つお願いがあります

 

お子さんは子どもらしく何にでも興味を持ち、

出先で、または家に来た客人など知らない大人に子どもらしく対応し、

新しいことを学んだ時にはいきいきとそれを伝えてきたり、

お手伝いやお願い事をしたら喜んでやってくれたりしますか?

ゲームをやっているときの脳波を調べると

脳の中の前頭前野という部分が麻痺してくるそうです

前頭前野とは

「意欲や判断力、情動抑制など、人間らしさを保つために重要な働きをしている部分」だそうです

以下に紹介する本は「極端な研究例」として批判も浴びましたが、

特定の業種を攻撃するようなこの種の本の著者が組織的に批難され抹消されることは

よくあることなので、この研究が実際にはどうなのかはわたしごときにはわかりませんが

幼少の頃からゲーム漬け、という何人もの子どもを見てきた経験上、

攻撃的で、笑顔が少なく、言葉が乱暴で字や絵を書くのも雑、

面倒くさがりで、自然遊びがキライ

という傾向にあるのは

自分自身で体感していることです

少し前に所用で我が家に立ち寄った家族の子どもがまさにそういう子で、

意味不明な言動と行動、そして力加減を知らない動きに夫が驚いていましたが

典型的なゲームっ子だなあと悲しく見つめるしかありませんでした

意味不明な言動は全てゲームの中の用語だったようでした

そして、友達みんなが集まる場でゲームをしている子たちに挨拶をしても

かえってきません

ゲームの話を夢中でしている子に挨拶しても

かえってきません

 

生活にゲームを取り入れていても

心豊かに、好奇心旺盛に、意欲高く育てられる自信のある方は、

どうぞそのまま継続なさってください

わたしは自信がないので当分、生活にゲームを取り入れる予定はありません

 

 

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