どんぐり学舎

かてごりー:子どもとのくらしの中で

肩のちからをぬいて、おかあさん。

いつからでしょう、こんなに世の中のおかあさんたちが

教育熱心になり

そしていつのまにか

我が子が本当はどうしたいのか

何を見ているのか

見たいのか

さえ気にしなくなって

 

「わたしにできなかったことをやらせたい」

「将来困らないように身につけさせたい」

「ついて行けなくならないようにちゃんとさせたい」

言葉を変えれば

「我が子は自己実現のためのツールである」

「将来のために今を犠牲にしてもいいからなんでもやらせなくちゃ」

「その子のペースなどはともかく追い立てなくちゃ」

…悪意のある翻訳ですみません…(笑)

 

でも

どう考えても無理している子どもたちを目の当たりにすると

それでも子どもたちはそんな親の期待を背負って

そんな親を心から愛していて、愛されていたいから

できるだけがんばっている。

がんばってます。みんな。

…でも、

苦しんでいる。苦しんでいます。多くの子が。

そして発散しています。

無法地帯でそれは発散されます

発散します。発散します。

度が過ぎるほどに。

それがばれます(笑)叱られます、最愛の、おかあさんに。

…かわいそうに、おかあさんへの愛がそうさせたのに…

 

数週間も前になりますが

カリスマ塾講師、宮本先生が久々にテレビに出演するというので

見てみました

宮本先生の塾でやっていることは

そのパズルが多くの書店で市販されているので

もはや全国レベルで有名なのですが

その考え方や方針が少しだけどんぐり倶楽部の糸山先生と近い部分があり

(糸山先生には、全然違う!と叱られそうですが…)

わたしも時々ゲームとして宮本算数パズルを教室で使わせてもらうこともあるのですが

そうですね、

似ているのは

「ヒントを出さない」

「教えない」

という部分などでしょうか

それだけで子どもはどんどん伸びます

余計なことは言いません、余計なことはしません。

子どもが自分から学び取り、伸びていくのを見守るだけです

長年子どもをそういう風に見守ってきて、

子どもの伸びを体感してきた方々の言うことには

一理ある、と思うことばかりで

やはり、子どもをよく観察して子どもをよくわかっている人たちの言うことには

共通点が多いのだと改めて気づかされたのです

そんな宮本先生が言っていたことのいくつかを抜粋して紹介します

 

子供を勉強嫌いにする最大の原因・諸悪の根源

最も問題なモノがあるんです.
それは、どの子供にも必ず付いています.
そのモノのせいで、子供は勉強が嫌いになります。

その諸悪の根源とは、「親」です

子供は親を喜ばせる為に産まれたのではなくて、
自分の人生を生きる為に産まれたんです。

親のダメな行動3つ

①「勉強しなさい!」と言う

…ご存じの通り、言われてやる気になる人はいません

自分の子ども時代を思い出してください

 

②「頑張って!」「大丈夫?」と声をかける

頑張って、は子どもには「いまは頑張ってないぞ」と言われていると感じ取られるのだそう

結局否定的な発言になるのですね

大丈夫?も、信用していないということを伝えてしまうそうです

そういうことを言いたいなら

「頑張ってるね」「大丈夫だよ」とかいう言葉にすればいい、と言っていました…

 

③子どもをペット化する

例えば、入塾の時、すごく丁寧な挨拶をする子供がいて、それは、当然親に仕込まれているのですが、それは「子どもがいい子だと思われたい」という親の思いであり、

ひいては、「素晴らしい親だ」と感心されたい親の願望なのだと…親が褒められたくてやっていることである、と。

普通の子供は、大人と接するのは苦手なもの
最初はぎこちない挨拶でもいい
自然と、その人に慣れて、自分から自然と挨拶出来るようになる、と
とは言え、
「ありがとう」と「ごめんなさい」等は、ちゃんと教えるべき

 

詳細は「全力教室」「宮本哲也」などで検索して見てください

多くの方が紹介していますよ
 

ちゃんと挨拶させなくちゃ

ちゃんと宿題をやらせなきゃ

忘れ物がないようにちゃんと見てやらなくちゃ

それが親の自己実現だと気づいたのは

私自身の経験からかもしれません

初めて我が子を授かって育てている段階で、

わたしは親として多くの誤解をしているのだと

いくつもの場面で気づかされました

 

わたしはこんなに明朗ではきはきしているのに(笑)

なんでうちの子はこんなに無愛想なんだろう…

わたしはこんなに整理整頓好きでメモ魔で段取り上手なのに(?)

なんでうちの子はこんなに要領が悪いんだろう…

 

それは長女だけを育てていた時にはまだわからない部分も多く

次女を授かって次女に出会ってみたらこれがまた

長女とは全く違うタイプの子どもで

そこに、さらにわたしの誤解を解くヒントがちりばめられていたわけで

 

そう、子どもにも人格があり、

子どもはわたしとは全く別の人間であり、

わたしはそれを邪魔してはいけないのだと

わたしが子どもたちになにか望むとしたら、

子どもたちが自分自身で決めた道を堂々と歩ける人間になるまでの

その道にあるすごく危険な物を取り除き盾になり

でも

壁や荒波は

自分で越えていけるように

わたし自身の人生経験もそこで生かすのだと

そのためにわたしの人生はあったのだと

おかあさんはこうして超えてきた

あなたならどうする?と

できれば抱っこしておんぶして一緒に越えてあげたい

けど

自分で乗り越える力をつけてあげたい

そっちの方が大事かな、と

 

ちゃんと挨拶しないのは相手を見ていたからなんだ

赤ちゃんの頃参加していた子育て支援のあつまりでも

なかなか交われなかったのは観察していたからなんだ

そうはいっても、長女の時は悩みました…

人見知りをしない明朗で活発な他の子を見るとその親子がうらやましくて、

なんでうちの子はずっとわたしの脇に密着して離れないんだろう…

なんで家でするようにもっと楽しく遊べないんだろう…

上に書いたような気づきもありながら、

それでも悩み、葛藤した時期はありました

長女の心を傷つけて、悲しませるような態度をしてしまったこともあります

でも、

次女が出現し、

保育園生活も始まり、

まあそこでも親子の葛藤は続くのですが

長女が自分を発揮するのがどういう時なのか客観的に見る機会を得て、

わたし(親)以外の保育者に初めて長時間委ねる経験から

わたし自身も多くを学びました

親には見えない部分を、こと細かに見てくださる保育士にも恵まれ、

そのころからどんな部分もその子の一部、と冷静に見えるようになりました

集団生活では「でき・ふでき」に差が見えるし、「はやい・おそい」も明確になります

特にワイルドで活発な保育園の方針だったので

おっとり長女には厳しいかと思われる部分もありました

結果的にわたしが長女の保育園生活で見えたものは

 

とっつきは遅く慎重だけど、最後まで丁寧にやりとげ、仕上がると完璧!(←これは大げさ)

 

ということでした

だから、

小学校にあがり、担任の先生から「マイペースすぎる」「声が小さい」と注意されても

(親が注意されるんですねえ!)

言葉では「はい、わかりました」と言いつつも

心では「うっしっし、今にみておれ」と思っていたし

我が子を信じていたし、待てたし、

初対面の人にきちんと挨拶できなくてもちらっと横顔を見ると

控えめに、でも優しく、ちいさく、微笑んでいるので「よしとするか!」と納得

でも、

お友達の家との交流や、

ピアノの先生との師弟関係が始まると(週1回、30分、我が家唯一の習い事です)

最低限度の言葉や心遣いの基礎は教えました

最初だけ、1回だけ、あとは初めてのケースが出てくるとその時々で

電話をかけるとき、車に乗せていただく時、レッスン料を渡す時、

その他、間違ったことをすれば猛烈に叱るし、

そりゃあもうわたしの鬼ババァっぷりは世界一かもしれません…

 

でも、基本、「邪魔しない」のが先にあるのです

子どものできがどうだこうだ、で、親であるわたし自身が褒めてもらいたいなどと

思っていません

本当はこうだったらいいのになあ、という思いはあっても、

子どもの前で口にすることはありません

まだまだどうなるかわかりませんが、

毎日自由気ままにやりたい放題やっているふたりを見ていると

親のすべきことなんてどんどんなくなっていくなあ~と思う昨今です

忘れ物は多いし、相変わらずの引っ込み思案ですが

それが彼女らの生きる道

そういやわたしもそうだった…

いまはこんなに明朗でおしゃべりなのに(笑)

 

大丈夫ですよ

そんなに頑張らなくて

だれもあなたを評価しようなんて思っていません

子どもを見て、あなたの親っぷりを診断しようなんて思っていません

だから「ちゃんとさせよう」「完璧にしよう」なんて思わなくていいのです

それより我が子が「ちゃんと」子どもらしく、自分のために生きているか、

よ~く観察してください

家族は、

愛する家族のために生きるのが当然です

愛する家族に認められたくて当然です

でもそれが

他人からの評価である必要はありません

なにかしらの成績である必要はありません

わたしたち親は願うはずです

その子がその子らしく生き生きとこれからもずっと、生きていってくれたらと

ありのままのその子を、

心から認めてあげましょう

相対評価でなく

絶対評価としてのその子の価値を

心から

 

最後にひとつ、

震災後、石垣島へ息子さんと移住した歌人の俵万智さんの短歌を一首

 

「オレが今マリオなんだよ」 島に来て 子はゲーム機に 触れなくなりぬ

 

ぷろふぃーる
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