どんぐり学舎

かてごりー:中学生のこと

漢字練習をしてはいけない

16日(月)

長野県の箕輪町で糸山先生のSmart Donglishを受講してきました

DONGLISHの受講は大阪以来でしたが、

その前後からずっと教室で実践しているDONGLISHによる英語理解法、

これから何度でも、できるだけ糸山先生の直接の講座を聞きたいと考えています

今回は英語の話ではなくて、

最後の最後に長野のどんぐりチーム「チーム六文銭」スタッフさんが

設けてくれた質疑応答の時間に、

最初に手を挙げて質問した勇気ある中学生の言葉から、

糸山先生がお答えになった部分について

 

その中学生は

「漢字はどれくらい練習すればよいですか」と質問しました

糸山先生はなんと答えたと思いますか

「漢字は練習なんかしちゃだめ」と

答えました

「漢字練習なんかしたって、思考力はつきません」と

 

もちろん、どんぐり理論には「IF法」という記憶術がありますから、

漢字でも、英単語でも、正しくIF法を実践すれば「覚える」ことはできます

 

ただ、やはり漢字練習はしてはいけない、という言葉の裏側にある、

糸山先生の真意に近いかどうかはわかりませんが、

私は峠を越えて帰宅する長い道のりのなかで、ずっとそのことを考え、

自分なりの理論を見つけ出しました

 

それは、その講座の翌日、自分の教室で中学生と勉強している時でした

数学の計算問題に苦戦している生徒の様子を見ていて、

いつもその子がしている、「似たような問題を見て真似て解く」(類題法)を封印してみました

類題法で解ける子は、似た問題を探すのが早く、それはそれで力だとは思うのですが、

その先、じゃあ、次は自力で解いてみよう、という気持ちになるかどうかに個人差があります

テストの時は類題法は使えないのに、練習で類題ばかり探してどうするのさ、と思うのですが、

いつまでも、例題や類題を探しては真似て解き、

ちっとも自分の頭を使っていない様子に気づいたのです

 

ここの部分はなぜこうなるのか、わかる?などと尋ねると、

結構前の段階から「きちんと」理解していないことがわかったので、

少しさかのぼって、基礎的な部分をしっかりと考えさせてみました

考えている時の子どもは、類題を探し、真似て解いている時とは別人の表情をします

理解できたところで、最初の問題に戻ると、自力で解き始めました

ゆっくり、つっかえつっかえですが、類題を頼ることなく、最後まで解き、正解しました

何にも見ずに、自分で考えて解けた!と嬉しくて、次々と問題に挑戦しました

「まるつけてください!」と自信満々にノートを差し出すも、ミスが多発しているのですが、

その時の表情はいつもの、

「はずれたか~」という(当てずっぽうや真似っこした場合の)表情とは違い、

本当に悔しそうで、「わかっていたのになんでこんなこと書いたんだろう…もう一度解きます!」と

なんだか本当に、別人のよう

 

その後、生徒たちと話していて、見つけたのです

もちろん、ずっと前からわかっていたことだけれど、やっぱりそうなのか、と

その子の顔を見て思ったのです

 

いまさ、その問題を解いている時にさ、自分の脳がガクガクガク~って動いていたの、わかった?

私には聞こえたよ、脳がガクガクガク~って動く音

(ほんとに!?って顔をする生徒)

あのさ、英単語とか、漢字とか、覚えたいでしょ

覚えよう、覚えよう、って努力しても、なかなか覚えられないでしょ、

それってさ、脳が動いてないからかもしれないね

考えようとしていない、っていうか

たとえばさ、重たい岩とか、おもりとか、そういうのを持ち上げたいとするでしょ

持ち上げる練習を毎日、こつこつとすれば持ち上がるようになるかもしれないよね

その場でずっと、さ

でも、他のこといろいろ…たとえば、泳いだり、ボール投げたり、走ったり、登ったり…

いろいろなことしているうちに、筋肉がついて、力持ちになってて、

それから持ち上げてみたら案外ひょいって持ち上がるかもしれないよね

通勤する駅でさ、階段の上り下りが大変だから、って

毎日駅に通って階段昇降の練習をひたすら続けてもさ、

そりゃ、いつかそのおかげで上り下りが楽になるのかもしれないけれど、

それより普段、ウォーキングしたりさ、ハイキング行ったりさ、自転車こいだり、

そんなことして少し鍛えるだけで、階段なんて楽勝!ってなっているかもしれないよね

何かを覚える努力、って、そういうのと似ている気がするなあ

覚えるためだけに力を使う・力をつける、っていうよりも、

力がついていれば覚えることもそう困難ではない、っていうか

それより心配なのは、

覚える努力だけで疲れちゃったり、イヤになっちゃったり、力を使い果たしてしまって、

考えるための力が残っていない、っていう状況で

考える時、脳が動くんだよね、「なんだろう」って「思う」ってことは、

脳が、「なんだろう、だってさ、探せ、探せ、どこかにあるかもよ!」って脳内を探るんだよね

(その時音がするんだよね、ガクガクガクって(笑))

たとえすぐに解決しなくてもさ、脳が、答えを探そうとして動いた軌跡は、残るんだよね

それが、あとでつながっていくんだよ

(うん、実はそれがどんぐりなのだ!…それでもって、12歳までに仕上げたい思考回路なのだ…)

だからさ、

何にも考えないでできる「作業」みたな勉強は、しない方がいいってことなんだ

脳は、「作業」で済むならそれで終わりたいんだ

結構なまけ者なんだよ、脳は

記憶の話でも、したでしょ、一度覚えても、使わない、ってわかると

奥の奥へしまいこんでしまうんだよ、って

だから、自分の脳をそんな風に、なまけ者に育てない方がいい、ってことだ

同じ単語を書くにしても、単語じゃなく英文を書くのさ

漢字もそう、文章を読んだり書いたりするのさ

そうすると「考える」じゃない

考えているときだけ、脳が動いて、軌跡を残す、っていうことを忘れないでね

夏休みの学校の宿題もね、「作業」っぽいの多いみたいだけど、

どうせやるなら、脳を動かしながらやろうよ

考えながらやろうよ

「へ~そうなんだ」「これってなんて読むんだろ」ってね

すぐに答えが出なくても、いいんだよ、考えればいいんだよ

そのうち、答えが知りたくなるんだよ

そしたら聞けばいい、調べればいいんだよ

そんなことをしているうちに、いつの間にか、漢字も英単語も、

覚えることができるようになっているんだ

重りを持ち上げたり、階段をのぼったりするのが楽になるのと同じでね

 

神妙な顔をして聞いていた生徒たちですが、

妙に納得した様子で、

次の質問に答えていた私が書いた英語の例文を見て早速質問するのでした

 

My mother  isn't  in the room,

私の母は  ない  その部屋の中に

(母はその部屋にはいません)

 

「じゃあ、どこにいるんですか!?」

 

…そこ???(笑)

 

漢字練習をしてはいけない

小学生はなおさら…ね…

ぷろふぃーる
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