どんぐり学舎

かてごりー:どんぐり・しぜん・すくーる

わたしと あそんで

暑い日は川に涼みに行くのが我が家流

 

DSSでみんなで遊べる場所を常に探している最近、

昨日は、

弟家族が見つけたスポットへみんなで行ってきました

上毛カルタの「さ」でおなじみの、(失礼!グンマ限定)

天然記念物の三波石がごろごろしている、三波石峡

 

最近では、川遊びをしながらBBQをする習慣が根付いており、

このような岩場の川原を敬遠しがちでしたが、

私が本当に好きなのはこういう川です

岩とびこみや、石渡り(わたしが子どものころ自分でそう呼んでいた)は本当に愉快な遊びです

サンダルで歩いていたら身の危険を感じて、私はすっかり最初から裸足で歩いていました

真夏ほど熱くなっていない石の上はほどよい温かさで、しかも、痛くない程度の凹凸が

裸足で歩くと自然にその凹凸をつかもうと、猿のように指までしっかり仕事をしますから、

しばらく石渡りをしたあとの私の足の裏は、まるで足裏マッサージを受けた後のように

ほくほくしてやわらかく、健康的になっていました

私が名付けた「石渡り」という遊びは、ただ、石の上を歩いていくだけの遊びです

歩くというより、ぴょんぴょんととんでいくのです

石の中には、乗ってもびくともしないものもあれば、

仮にそこにあるだけのぐらぐらするものもあります

子どもの頃は、乗った石がぐらつくのに気づくやいなや、

次の石に飛び移る、ということをやってのけましたが、

今の私にはそれは危険なので、

最初は結構慎重にまずは加重せずにつんつんと確かめてから移動する、

というような方法で飛んでいましたが、しまいにはどんどん勇気が復活して、

ぴょんぴょん(ドスドス…?)華麗な石渡りを楽しんでいたのでした

帰宅して、「私の華麗な石渡り、見た?」と夫に尋ねると

「全然見ていなかった」と言われがっかり

それはさておき、むすめたちと石渡りをしたり、高い岩に登ったりしていたら、

俵万智さんのこの短歌を思い出しました

 

「オレが今マリオなんだよ」  島に来て 子はゲーム機に 触れなくなりぬ

だよねえ…

まるでゲームの実写版

コントローラーじゃなくて、自分の手や足で、岩をつかんで進んでいく

水の中に足を突っ込んで、足場をしっかりさせてから渡ったり

泳いだり

 

春から初夏の川はまだ藻や苔でいっぱいで

流木や、川底には泥も溜まっています

わたしの経験では、このあと、梅雨や、何回かの夕立を経て、

川底や岩についた苔なども一掃され、

真夏にはプールのように美しい流れになっていくと思われます

とはいえ、この時期の藻や苔の役割は、

じーっと見つめているとわかります

初夏の川には卵や、幼虫、稚魚や稚貝がたくさん、

苔や藻に身を守ってもらいながら一生懸命生きているのです

 

長女が見つけたのは「マシジミ」の赤ちゃん

穏やかで、おっとりしている長女は

生き物が大好きで、しかも、じーっと静かに待つ事ができるので、

小さな頃から不思議なほど生き物が寄ってくる…心を開かせる?子でした

この時も、シジミを指に乗せて水の中で待つこと数分…

シジミは体を殻から出しました

生きてる!

マシジミは食用にはあまりしないそうで

しかも雌雄同体なんだってさ、と夫

 

お昼ご飯はおにぎり!

BBQじゃないってこんなに楽なんだ~と夫

でもあなたは出かける直前までソファでのんびり本を読んでいたけど

私はご飯を炊いたり洗濯ほしたり…アイロンがけは諦めたけど…炊きたてを握ってきたんですからね!

でも、やっぱりおにぎりが美味しい

しかも、食べる時間が少なくて、遊びに集中できるんだよ!!と次女

なるほど…

 

いくら温んできたとはいえ、泳ぐにはまだ早いんじゃないの?という忠告も聞かず、

おおはしゃぎで泳ぐ娘たち ※もちろんライフジャケット着用

寒くなったら岩の上で温まり、乾いたらまた泳ぐ…

水琴窟のような沢からの流れは

ずっと見ていても飽きない

そしてじっとしていると、どんどん、魚たちも姿を現すのです

高い岩に登って見てみると、正面の崖に獣の足跡が

鹿かな…

あ、向こうにそびえ立って見えるのは下久保ダム

そんじょそこらのビルなんて規模じゃありません

三波石峡はダムの直下にあります

 

ひとしきり遊んで、夕方になると

私たちは驚くべき光景を目にしました

それはカゲロウの羽化でした

ヤゴが水面を流れてきます

ヤゴからなにかがもがきながら出てきて、

突然、大きな羽を羽ばたかせてヘリコプターのように離陸(離水)するのです

ヤゴは、次から次へと流れてきて、流れてきては羽化していきます

ふと見ると、水面の上はヘリコプターのような、クリオネのようなカゲロウでいっぱいでした

私たち全員、初めて見るその光景から目が離せなくなりました

 

私は小さな水上の岩の上で、しがみついてくる5才の姪とその光景を見ていました

次から次へと水面から羽ばたくカゲロウの姿を

ただただ、見ていました

ところが、

羽化直後に羽を水に濡らし、離水に失敗するものがいます

羽化の瞬間、水中から上がってきた魚にパクリと食べられてしまうものもいます

「あ、かわいそう!!」と叫ぶ姪に、

「かわいそうね、でも、お魚さんもご飯を食べなければ死んでしまうんだよ」と言うと

「あ!また!」と言いつつ姪は、小さいながらも神妙に何か考えている風でした

いつまで見ていても飽きなかったけれど、

暗くなる前に私たちは川原を後にしました

 

みんなでこの川原に来るのはどうかな?と家族で話しました

最近では、お金を出せば簡単にできる「自然遊び」と称したアウトドアレジャーが

バラエティに富んでいて、

お金をかけずにただただ遊んでいる私たちの居場所がなくなるほど

昨年も、川原でぼーっとしていたら、次々と浜に上陸するラフティングボートに占拠され、

しかも邪魔にされる、という事態も経験しました

やっと見つけた泳げる川原が、釣りイベントのために厳重に警備されていることもありました

 

自然は

誰のものでもなく、公園や遊園地のように「遊んでもらえる」遊具もアトラクションもないかわりに、

自由に楽しめる遊びは無限にあります

ただただ、そこにいるだけで癒やされ、楽しめる場所なのに、

いつの間にかビジネスになり、そこに住む生き物や、植物への畏敬の念を忘れていく

子どもの頃から公園や遊園地より、何にもない自然の中で、

植物や、小さな生きものたちに遊んでもらうのが好きだった私には

かなりの違和感があります

 

三波石峡は天然記念物に指定されている景勝で、

時々、観光客の方々も川原に下りてきます

あまりの足場の悪さに途中で断念する人も多いです

でも、みんなこの景色に感嘆の声をもらす

そういう方々と共に楽しむためにも、

思い切り大きな声を出して暴れまくる自然遊びにふさわしい場所と、

静かに観察し、黙々と石渡りをする楽しさを満喫するにふさわしい場所とあるなあ、と

感じました

 

特に、この日私たちが出遭った神秘的な光景は

…画像がないけれど…

輝くブルーのニホントカゲの幼体や、

マシジミの赤ちゃん、

カゲロウの羽化、

こちらがじっと止まっていると逃げない鴨たち、

数百匹の魚群、

たぶん、ぎゃあぎゃあ大騒ぎしていたら出遭えなかっただろう彼らを思うと

『センス・オブ・ワンダー』と『わたしとあそんで』の世界を感じるのです

センス・オブ・ワンダー センス・オブ・ワンダー
レイチェル・L. カーソン Rachel L. Carson

新潮社 1996-07


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わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ) わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)
マリー・ホール・エッツ

福音館書店 1968-08-01


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我が物顔で自然遊びをしようとしても、

なにか違う

私たちはやっぱり、自然の中で遊ばせてもらう気持ちを

できるかぎり謙虚に、優しい気持ちとともに

備えていたい、と感じます

 

ぷろふぃーる
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